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近畿大学通信教育部図書館司書コース2017年 情報資源組織論 合格レポート

コピペは絶対にしないでください。っていうかバレると思います。あくまで参考に!ということでお願い致します。ご自分の意見や考察を一番大切にしてください。

 

情報資源組織論 

設題 『指定したキーワードをすべて使って、各設問の解答を完成させてください。
1.現在、主に公共図書館大学図書館で導入されているふたつの目録作業について、外部書誌データの利活用との関わりから概説してください。結論では、各目録作業の利点や課題を明らかにしてください。
<キーワード:MARC、集中目録作業、共同目録作業、総合目録、書誌ユーティリティ>
2.十進記号法と列挙型分類法、それぞれの長所と短所を中心に、日本十進分類法(NDC)の特徴について論述ください。結論では、長所と短所からの考察、日本十進分類法(NDC)を活用する意義や課題などを明らかにしてください。
<キーワード:総記、十進記号法、列挙型分類法、補助表、NDC> 』


解答 

設問1
1.はじめに
ここでは集中目録作業と共同目録作業によって作成・提供された外部書誌データがどのように利活用されているかについて着目し、各目録作業の利点や課題について考察する。
2.

(1)集中目録作業
限定された数の機関が、他の図書館でもその作業結果を利用できるようにすることを前提に、全ての資料の書誌データ作成作業を一括して行う方式である。この書誌データはMARCと呼ばれる形式にてデータ化され他の図書館に頒布される。MARCレコードの頒布を受けた図書館は自館のコンピュータシステムに取り込むことで簡単に蔵書目録の更新ができる。日本では国立国会図書館が作成するJAPAN/MARCと民間企業が作成する民間MARCがあるが、多くの公共図書館では選書・発注から資料購入、目録作成および資料の装備までを民間MARCが作成する書誌データを活用して行っている。
(2)共同目録作業
複数の図書館が協力して書誌データ作成作業を行う方式である。参加館のうち一つの館が独自に作成した書誌データを参加館がコピーすることで目録作成に利用する。これらの作業を行うための共同データベースは一般に総合目録データベースと呼ばれ、これを構築・維持管理する組織を書誌ユーティリティと呼ぶ。日本ではその役割を国立情報学研究所(NII)が担っておりNACSIS-CATという総合目録データベースシステムを運用管理している。共同目録作業によって形成された総合目録は、図書館間相互賃借システム(NACSIS-ILL)の文献複写・現物賃借の所在確認に役立てられたり、インターネット上で資料を検索できるCiNii-Booksというサービスに運用されたり、OPAC(オンライン閲覧目録)の基礎データとして活用されている。

3.結論
集中目録作業で作成されるMARC形式の目録は、データを簡単かつ迅速に提供することが出来るためそれを活用する図書館は短期間に大量の書誌データを作成することも可能である。しかしJAPAN/MARCと民間MARCでは、作成頒布にかかる時間に差があるだけではなく書誌データが不統一であることにより総合目録作成においてその活用に困難が生じている。また、共同目録作業により構築された総合目録データベースはILLを始めとした図書館サービスや業務の軽減に利活用されているが、その場は大学図書館のみに留まっており、公共図書館を視野に入れた書誌ユーティリティの設立・構想への取り組みが無いことは目録作成の環境整備が遅れていることを示している。各目録作業における課題は、国立国会図書館と民間企業や国立情報学研究所との連携が上手く図れていないために、書誌データの作成・提供が効率的に行われていないことであると考える。

 

設問2
1.はじめに
日本十進分類法(NDC)とは、日本の学校図書館・公共図書館大学図書館で採用されている標準分類表で、あらかじめ主題の分類項目を示しておく列挙型分類法を用いている。NDCの分類表は要約表と細目表と補助表とで構成されており、要約表では第一次区分表~第三次区分表まで展開されている。各区分は1~9の区分に分けられた学術・研究領域と、0の「総記」と呼ばれる各領域にまたがる総合的・包括的な領域で構成されている。次章でNDCの長所と短所を述べる。
2.

(1)長所
列挙型分類法を用いることにより排架する基準が単純明快となること、階層表現力を持つ十進記号法を用いることにより分類の構造が把握しやすくなるという長所がある。また、アラビア数字だけで区分できるため分類表の見た目が単純で誰にでも分かりやすいこと、書架分類において実用的であることも長所である。さらに補助表を用いることで、柔軟性を持って新たな区分を挿入することを可能にしている。
(2)短所
列挙型分類法により主題に完全に一致する項目がない場合や複数の主題を取り扱っている場合にもどこか一つの項目に分類しなければならないこと、観点分類法により同一主題であってもそれぞれの主題分野に分散されて排架されてしまうという短所がある。また、一桁当たりの区分数を10に固定しているが、現実には全ての主題を9区分できるとは限らない。区分が9を超える場合や足りない場合にも常に9つの区分を作り出さなければならず、区分の数の調整を行わなければならないことになる。しかしそうすることで分類構造の概念にずれが生じてしまう場合がある。
3.結論
長所と短所を見ていくことで、NDCの特徴は利用者にとっても図書館を管理運営する側にとっても、資料を「分かりやすく利用できる」ことを第一に考えた分類法であることが分かった。このことは前章の長所で述べたことから明らかであるが、列挙型分類法や観点分類法を用いることで生じる短所はその「分かりやすく利用できる」分類表を追求した結果であると考える。また、補助表の存在を始めとする多様な主題に対応するための細やかな対策は要目表・細目標においても見られNDCの持つ柔軟性が分類法の意義を全うしているのだと感じた。