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近畿大学通信教育部図書館司書コース2017年 児童サービス論 合格レポート

コピペは絶対にしないでください。っていうかバレると思います。あくまで参考に!ということでお願い致します。ご自分の意見や考察を一番大切にしてください。

 

児童サービス論 ※再提出分

設題 『近年の子どもの読書離れについて述べ、図書館司書として児童サービス(ヤングアダルトを含む)をどのように取り組んでいけばよいか、また図書館は関係機関等とどのように連携・協力し、児童サービスを進めていけばよいかを述べてください。 』


解答 

1.読書離れについて
戦後60年で一変した生活が、社会の成長だけではなく人間の体と心の成長にも影響を及ぼしたことは「子どもの育ちそびれ」現象から見て取ることが出来る。映像メディアの急激な発展や、家族・学校教育のあり方の変化など子どもを取り巻く様々な環境の変化は、読書に必要不可欠である言葉の獲得・習得や読書の基盤となる生活体験が十分にできないという問題だけにとどまらず、更に個人的要因・家庭的要因・社会的要因・学校教育の要因などの問題がそれぞれ複雑に入り込み、子どもの読書離れ・活字離れという現象を引き起こしている。2017年に行われた「学校読書調査」[1]によると、1か月の平均読書冊数は小学生が11.1冊、中学生は4.5冊、高校生が1.5冊となっている。このことから読書離れの実態は、小学生よりヤングアダルト世代の方が深刻であると分かる。この結果は、全国的に「ブックスタート」という自治体の事業活動が広がり読み聞かせの活動も盛んになっていることから、主に乳幼児から小学生の子どもたちにとっては読書が比較的身近なものであることに対し、青年期に当たるヤングアダルト世代になると、朝読書などの活動が行われていても読書から遠ざかる子どもたちが多く居ることを指している。ヤングアダルト世代が読書から遠ざかる理由もまた様々であるが、これまでの生活で読書が定着してこなかったことや心身ともに成長・発達が極めて著しく心理的・感情的に不安定な時期であることが大きな理由であると考えられる。

2.児童サービスについて
児童サービスとは、子どもに読書の喜びや楽しみを知ってもらうために、公共図書館が子どもと本を結び付け読書という行為が生活に定着するよう勧め励ます様々な活動・工夫・配慮のことをいう。子どもに読書の楽しみを知らせる様々な取り組みは、結果として読書離れを防止する取り組みでもあると考えられる。児童サービスには、本を使い子どもと接しながら読書や調べ物といった行為を促したり手助けしたりする直接サービスと、読書という行為につなげるための条件整備や環境整備をする間接サービスがある。直接サービスの内容として①フロアワーク②読み聞かせ③ストーリーテリング④ブックトーク⑤アニマシオン⑥レファレンス⑦読書案内⑧文化・集会活動があり、間接サービスの内容として①分類・排架②書架整理③展示・掲示④ブックリスト⑤広報・PRがある。また、これらに加えてヤングアダルト世代を対象に行われるヤングアダルト・サービスというものがある。ヤングアダルト・サービスとは、読書を生活の中に定着させ読書がもたらす効用によって個人のアイデンティティの確立や自立を支援していこうとする目的のもと行われる図書館サービスである。活動内容として①ヤングアダルト・スペースの設営②フロアワーク③レファレンス④レフェラルサービス④ヤング向け活動プログラムの実施(例:読書サークル活動、機関紙の発行、講演会)などが挙げられる。読書はどの世代にとっても欠かせないものであるが、前章で述べたような読書離れの実態を踏まえヤングアダルト世代における読書には特有の意義あることを十分理解した上で誠実に取り組むことが重要である。

3.図書館と関連機関

子どもに読書の楽しみを伝えていくことができる場は、公共図書館だけでなく学校や地域の施設にもあることを忘れてはならない。公共図書館は、子どもと本の出会いを増やすために、子どものいる施設と積極的に連携・協力する必要がある。
(1)学校・学校図書館との連携・協力
子どもたちに安定した読書の機会を与えるため、公共図書館と学校とが緊密に連絡を取り協力し合うことが必要である。学校との連携・協力活動の内容としては、①図書館利用のガイダンス②ブックトーク③読み聞かせ④団体貸出⑤先生向け利用案内⑥調べ学習援助⑦ストーリーテリング⑧図書館訪問⑨学校訪問が挙げられる。学校司書や教員へのサポートの他、公共図書館が持っている様々なノウハウを学校教育に取り入れることによって、学習ペースに合わせた適切な資料の提供などが可能になり子どもたちの学習や読書に有意義な効果をもたらすことができる。
(2)地域の施設との連携・協力
保育園・幼稚園、児童館、保健所、病院、子ども文庫、学童保育、障害者施設などがある。連携・協力活動の内容としては主に①団体貸出②読み聞かせやおはなし会の実施と指導③選書のための情報提供④保護者に向けて読み聞かせについての話をすることなどが挙げられる。地域の施設と関わることにより、より多くの人々に図書館の存在を知ってもらい、利用を促す機会を持つこともできる。これらの活動は図書館ボランティアの働きによって支えられていることがほとんどである。このことは、児童サービスを行う人間は図書館員だけでなく保護者や地域の人々でもあるということを指している。公共図書館が中心となって、ボランティア養成講座を実施したりボランティアと関連機関を結び付けたりして、多くの協力者とともに子どもたちの読書を支えていくことが求められる。